気になるギモン!マンションの塗装費用って総額いくらかかるの!?
マンションの塗装やメンテナンスは
定期的に行わなくてはなりません。
それはマンションの見た目を
良くするのはもちろんのこと、
住民の安全を守るためにも大切なことです。
しかし、実際にマンションの塗装費用は
どのくらいかかるのか、
メンテナンスはいつどのようにすれば良いのか、
修繕工事をする際、ベランダはどう片付けておけば
良いのかなど、わからないことだらけですよね。
そこで今回は、マンションの塗装費用について、
その他、メンテナンスのタイミングや注意点、
修繕工事をする際のベランダの片付けについて
ご紹介します。
マンションの塗装費用の相場はどのくらい？
一言でマンションの外壁塗装とは言っても、
やはり色々な工程があります。
塗装はもちろんのことですが、
塗装をするための足場の設置をはじめ、
塗装する前の洗浄や下処理など
様々な工程があります。
そしてこの工程1つ1つに費用も発生しますし、
マンションの坪数によっても費用は変動します。
では、これらの工程を踏まえて、
マンションの外壁塗装は
大体どのくらいかかるのでしょうか？
おおよその目安として、
3階建ての場合→約130万～400万前後
4階建ての場合→約340万～550万前後
5階建ての場合→約450万～670万前後
6階建ての場合→約540万～820万前後
7階建ての場合→約630～950万前後
だと言われています。
こうして見ると、同じ階数でも
金額は大きく変動していますよね。
というのも、塗装は坪数だけではなく
使う塗料も大きく関わってきます。
安い塗料を使えば、その分費用も安く済みますが、
塗装が剥がれてやすくなったり、高い塗料に比べて、
耐久年数が短かったりすることがあります。
一方で高い塗料を使えば、
当然、費用は高めになってしまいますが、
その分、塗装がしっかりしていて、
長い期間維持することができるなどの
メリットがあったりします。
では、マンションの外壁に使う塗料は
どんな種類があるのでしょうか？
定番の塗料をご紹介いたします。
① シリコン
シリコンは価格や耐久性はほぼ平均的です。
多くの建築物はこのシリコンの塗料を使っています。
耐用年数は大体7年～15年ほどとなります。
② フッ素
フッ素は価格がやや高めの塗料です。
ですが、紫外線に強く、汚れがついても
雨で落ちやすかったり、汚れにくい素材です。
また、高めである分耐久年数も長く、
12年～20年は使い続けることができます。
③ ラジカル
ラジカルは割と新しく誕生した塗料です。
価格は安いですが、耐久年数は
8年～15年前後でやや長めです。
ただ、新しい塗料なので、実際には、
どのくらい耐久性があるのかなどの
データも少なく、まだ、実績もあまりありません。
このため、予想外なことが起こる可能性はありますが、
これから塗料として活躍するものと考えられています。
④ セラミック
セラミックはシリコン樹脂とフッ素樹脂の塗料に
配合して使われます。
断熱・遮熱機能があるものや、
汚れにくいものなど様々な種類があります。
合成樹脂がどれかによって耐久年数も異なりますが、
大体10年～20年前後は耐久できるとされています。
⑤ 光触媒
光触媒は光の化学反応によって
汚れを分解して雨で洗い流すことができる塗料です。
また、空気浄化効果もあり、
他の塗料と比べると機能性も抜群です。
さらに10年～20年と耐用年数が長いという
メリットもあります。
ただ、その分費用は他の塗料と比べると高く、
太陽光や雨が当たらない所に使っても
あまり効果を発揮しません。
適切な場所で使用すれば、
良い効果を発揮してくれる塗料です。
⑥ 無機
無機塗料は様々な無機物が配合されており、
汚れにくくて不燃性があります。
また、こちらも費用がかなり高い塗料ですが、
耐久年数は10年～25年と長いです。
このように一言で塗料といっても
様々な種類のものがあります。
どの塗料が適切かというのは
マンションによっても異なります。
現在のマンションはどんな状態なのか、
周辺はどんな環境なのかというのを考え、
その特徴に見合った塗料を選ぶ必要があります。
素人ではわからないことだらけだと思うので、
外壁塗装を考えている方は、
まずは専門家である業者の意見を聞くことを
オススメいたします。
マンションの外壁をメンテナンスする際の注意点とタイミングは!?
では、いざマンションの外壁を塗装したり
メンテナンスをするとなったら、
どのような点に注意すれば良いのでしょうか？
またメンテナンスをするタイミングは
いつなのでしょうか？
まず原則として外壁塗装については
国土交通省がマニュアル(改修による
マンションの再生手法に関するマニュアル)を
提示しており、それによると10年～15年と
明記されています。
ですがこれはあくまでもマニュアルで、
実際は、マンションによって、
メンテナンスのタイミングは所有者が
判断しなくてはなりません。
一応10年～15年と明記はされていますが、
場合によっては、この年数よりも早く
メンテナンスをしなくてはならないこともあります。
メンテナンスのタイミングとして考えられるのは
「雨漏りがする」
「チョーキング現象といって
外壁を触ると白い粉が付いてくる」
「ヒビ割れがしている」
「カビや苔が多く発生している」
といったことなどが挙げられます。
こういった症状が出てくる時は、
外壁も劣化している状態なので、
すぐに対策をしなくてはなりません。
では、いざメンテナンスをしようとなった時は、
どの点に注意すれば良いのでしょうか？
① 一戸建てと状況は全然異なる
マンションの外壁塗装は
一戸建てとはかなり違う部分があります。
まず、マンションは一戸建てよりも
かなり広い範囲で塗装しなくてはならないので、
費用や時間も大分かかります。
また、マンションの場合は、
住民にも許可を得てからでないと
塗装ができないので、早い段階で
期間などを住民に伝える必要があります。
塗装する際にはデザインも
様々なものがありますが、
あまりにも奇抜なものだと
入居者からも好まれません。
なるべくシンプルで機能性に優れた塗料を
選ぶと良いでしょう。
② 住民への告知はしっかり行う
先程にも少し記載しましたが、
外壁塗装をする際には、
住民にしっかり告知をしなくてはなりません。
内容は
「どんな工事をするのか」
「どのくらいの期間がかかるのか」
「ベランダが使えなくなること」
「騒音や振動や臭いが発生すること」
といったことは、
最低限、告知する必要があります。
まず最低でも工事をする10日前には
全員に告知できるようにしましょう。
その方法としては、
マンションの中にある掲示板で知らせるか、
告知のプリントをポストに入れる
などの方法があります。
ポストに入れる際には、
説明を読みましたという同意書も
提出してもらうと、なお確実です。
マンションの修繕工事開始!ベランダの片付けの手順はこうする!?
マンションの外壁塗装などの
修繕工事が入る場合、
住民はベランダを片付けなくてはなりません。
植木鉢など置いてあるものはもちろんのこと、
敷いてあるタイルやウッドデッキも取る必要があり、
原則、動かせるものや取り外しができるものは
全て撤去します。
では実際にどれを撤去する必要があって、
どれが残せるものなのでしょうか？
最初に撤去しなくても良いものをご紹介します。
まずはCS放送などを受信するアンテナです。
実際に修繕工事があるとなった時に、
撤去する必要があるか悩んでしまいますよね。
基本的にこのようなテレビのアンテナは
そのままで問題ありません。
ですが、万が一外す必要がある場合は、
業者から指示があると思いますので、
事前に取り外しておきましょう。
次にベランダにある室外機です。
これは動かすことが出来ないものなので、
そのままベランダに置いておいても大丈夫です。
次に撤去が必要なものをご紹介します。
まずはガーデニングをしている方で、
植木鉢などは撤去する必要があります。
また、ガーデニングだけではなく、
置物も撤去することになります。
修繕工事中の対応としては、
室内で育てるか処分するかの
どちらかになります。
ただ、業者によっては植木鉢や置物を
動かしながら工事をしてくれる所もあるようです。
なので、修繕工事がある際には
事前に業者に確認しておくと良いでしょう。
また、意外と忘れがちなのが
ウッドデッキやタイルなど、
床に敷いているものです。
修繕工事をする際には、ベランダの床に
防水工事を施すため、取り外してお
く必要があります。
もし、簡単に外せないものならば、
業者にお願いして外してもらう必要があります。
マンションは修繕工事が必ず行われますので、
ベランダの床に何かを敷く場合は、
取り外しが簡単なものにすると良いでしょう。
まとめ
マンションの塗装をはじめ、
修繕工事はかなり大規模なものになります。
最近ではタワーマンションなども
多くなってきましたが、タワーマンションも
例外なく外壁塗装などの修繕工事があります。
なので、マンションに住んでいる方や
大家さんをしている方は、これらのことを
留意しておきましょう。
また、修繕工事も頻繁にはされませんが、
いざその時期が来たとしても慌てずに
対応できるようにしておきましょう。
